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2018.04.20

端午の節句

端午とは、毎月最初(端)の午(うま)の日のことです。


また十二支の寅を1月とする中国の暦では5月が午の月となります。
午が重なる日が忌日とされたことや、陽数(奇数)が重なる日を重んじたことで、
次第に5月5日を重五(午)として、平安時代には五節会の一つに定め、祭礼や厄除けのお祓いを行なうようになりました。




男の子の成長を願う日に


五節会には朝廷で宴が催され季節ごとの行事が行なわれました。

端午の節句には、その香気を厄除けとして菖蒲が飾られましたが、菖蒲が尚武(武事を重んじること)と同じ音なので、 鎌倉時代頃から武士の間で縁起がよいとして、この日に流鏑馬(やぶさめ)や凧揚げなど勇壮な行事が盛んに行なわれました。



また鯉のぼりは、男の子の立身出世の象徴として、江戸時代から飾られるようになりました。
鯉は滝を登り竜になるという伝説から、親は男子の将来の飛躍を願い競って飾ったのです。



このようにして端午の節句は、時代とともに男の子の健康な成長を願うお節句となってきたのです。



柏餅の葉に込めた願い


普段はほとんど目にすることがない柏の葉ですが、昔は食器として重宝されていました。
「かしわ」という名前も、炊事した食べ物を盛る葉という意味の「かしきは」に由来します。
「かしき(炊き)」は炊事するという意味の古語です。この「かしきは」に柏の葉がよく用いられるようになったのは、
大きさと厚みが適していたからだと思われます。



柏餅を端午の節句に食べるようになったのは江戸時代に入ってからのことですが、
柏餅そのものはもっと古い時代からあったようです。
江戸の泰平と町人文化の繁栄の中で、古い時代に受容した習俗が日本の風土となじみ、人々の生活に根を下ろしたのです。



柏の葉は新芽が出そろうまで前年の古い葉が落ちないので、子供の無事成長と家系の永続という願いがこめられ、端午の節句にふさわしいものとして食べられるようになったということです。