ふくふくふ「アールグレイ」について
かつて、ふとした季節の風物詩として親しまれた和菓子「ふくふくふ アールグレイ」。
その香りを思い出してくださるお客様の声に後押しされ、この春、約5年ぶりに復刻いたします。今回の再登場は、店舗限定・数量限定でのご案内。製造には繊細な技術が必要であり、大量生産は叶いませんが、その分、一つひとつに心を込めてお届けいたします。
販売は2025年4月23日より。茶葉の香りと和の甘みが織りなす静かな余韻を、ぜひ店頭にてお楽しみください。
復刻に込めた想いと、数量限定の理由
- 約5年ぶりに再登場
- お客様からの強いご要望により復刻決定
- 香りの再現に繊細な技術が必要なため、店頭限定・数量限定
- 販売開始は2025年4月23日を予定
【アールグレイについて】
- 「アールグレイ」はベルガモット(柑橘系)の香りを抽出したフレーバーティー。
~ベルガモットとは~
スイートレモンとオレンジを掛け合わせた柑橘類。基本的に生食はせず、香りを抽出する。スイートレモンは、レモン特有の酸っぱさが少なく、甘みを感じる品種。
- スリランカ産の茶葉使用
- 微粉末(パウダー)タイプの茶葉を使用
~パウダータイプの茶葉~
ふくふくふのやわらかく、優しい食感の邪魔をせず、口当たりもよく、生地全体に溶け込む。
~粗いタイプの茶葉~
シフォンケーキ、クッキーなどによく使われる。茶葉が口当たりに影響しやすい。
【香りよい仕上がりにするための工夫】
・アールグレイの香りをよりよく残るように、ふくふくふ用の自家製白餡と、粉末状のアールグレイを合わせるタイミングなど製造行程の工夫をしています。
【アールグレイ以外の材料について】
<大手亡豆おおてぼうまめ>
- あっさりとした白餡の味わいで、ベルガモットの風味を引き出す。
- 柑橘系の風味の良さを生かしつつ、まろやかな味わいになる。
<米粉>
- 小麦粉を使用せず、米粉のみを使うことで、食感、風味が良くなる。
<こめ油>
- 酸化がゆるやかな特徴があり、素材のもつ良い香りがより際立ち、風味が良くなる。
【試作中のエピソード】
- 茶葉の違いからか、以前製造したものより出来上がりの色合いが薄かった。
↓
味も薄いのかと思ったが、今回製造分の方が味わいをしっかり感じられて、驚いた。
- 以前使用していたものと別の茶葉。今回使用分の方が、香りがさらに良くなった。
【製造の難しさ】
- ふくふくふの材料となる素材によって、それぞれ工程、特徴(特に浮き方)が異なるため、素材に合わせて、「ふくふくふ」にすることが、職人の見極めと技術を必要とする。
- アールグレイのように粉状のものは、粉がなじみにくく、全体に馴染ませ、しっとりさを出すのが難しい。
動画で見る「ふくふくふ」のやわらかさ
楊枝でそっと切れるほどのやわらかさ。ふくふくふの質感を動画でご覧ください。
