福壽堂秀信

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「季乃實 柿」──市田柿入り羊羹で味わう、秋のたのしみ

ほんのり琥珀色に透けるような艶。
濃厚でもっちりとした食感と、口いっぱいに広がるやさしい甘さ。
秋の季節にだけお届けする「季乃實 柿」は、長野県産の干し柿・市田柿を使用した、特別な羊羹です。

季乃實 柿 羊羹

季節限定「季乃實 柿」市田柿入り羊羹

市田柿とは──甘さの極み、干し柿の逸品

市田柿(いちだがき)は、長野県南部に位置する市田地域を中心に生産されている干し柿で、その美しいあめ色と、もっちりとした柔らかさ、高い糖度で知られています。

手間ひまかけて干し上げられる市田柿は、単なる保存食を超えた「高級和菓子」としても知られており、古くから贈り物や茶席の菓子として重宝されてきました。

福壽堂秀信の「季乃實 柿」は、この市田柿をふんだんに使い、柿の餡と練り合わせて、伝統的な和の製法で、なめらかな羊羹に仕立てています。

帝塚山本店 季乃實 柿 陳列写真

帝塚山本店 店頭に並ぶ「季乃實 柿」

柿の餡とこし餡の〈二層仕立て〉が特長の「季乃實 柿」は、秋限定の味わい。
ひとくちごとに広がる豊かな甘さと、季節の実りをお楽しみください。

和菓子における干し柿の文化──「最上の甘さ」

「和菓子の甘さは干し柿をもって最上とする」。
古くからの言い伝えにあるこの言葉は、自然の甘みがいかに尊ばれてきたかを物語ります。

干し柿の歴史は非常に古く、平安時代中期の法典『延喜式』には、祭礼用の菓子として干し柿が記され、
保存性の高さから、非常食としても活用されてきました。
また、中国では表面に現れる白い粉「柿霜(しそう)」が砂糖代わりに珍重されたとも伝えられています。

日本でも、千利休が茶席に干し柿を取り入れたとされ、その控えめで上品な甘さは、和菓子の本質を象徴する味として受け継がれています。

福壽堂秀信でも、干し柿の美味しさをお菓子で表現するため、職人たちが試行錯誤を重ねてきました。
その中で選ばれたのが、長野県の名産「市田柿」です。

柿は中国から日本にかけて栽培されてますけど、ヨーロッパには日本から伝わったんで、学名も「kaki」なんです。
でも言わはる通り、菓子にするのは難しいんです。
生柿では水気が多くて味が出ません。ウチではいろいろ試しましたけど、やっぱり長野県の市田柿に決めました。

自家製の白餡に市田柿を混ぜてから、外側を寒天で包み、見た目と食感の両方を整えてます。
干し柿はできるまでに一か月ほどかかるそうで、農家さんは天気やカビに気をつけながら、丁寧に作ってはるんです。

その大切な故郷の味を、壊さんように仕上げたつもりです。
これはもう、私らだけの力やないんですね。

福壽堂秀信 和菓子職人のことば

こうして生まれた〈季乃實 柿〉は、丁寧に作られた干し柿と、自家製餡の技術が出会うことで完成した一品。
和菓子の伝統と地域の恵み、そして作り手の真心が、一つの羊羹に込められています。


参考文献・出典:

農林水産省「干し柿」伝統食品の紹介ページ


市田柿ブランド推進協議会 公式サイト

お客様のお声と、販売スタッフの想い

「毎年このシーズンを楽しみにしています。シリーズの中で1番好きな味です」
「干し柿がすごく好きなので、昔から購入させていただいています」
──お客様からは、そんな嬉しいお声が寄せられています。

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販売スタッフからは「羊羹は羊羹でも、柿餡入りの2層仕立てで、食感が少し珍しいんですよ」との紹介や、
「市田柿は高級和菓子に位置づけられているので、フォーマルな贈り物にもぴったり」といった声が上がります。

秋の訪れを感じるギフトとして、大切な方への手土産やご挨拶にもどうぞ。

販売期間とご案内

「季乃實 柿」は、11月末ごろまでの限定販売となります。
数に限りがございますので、お早めのご利用をおすすめいたします。

ご来店・オンラインショップにて、皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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